【ゴーグル】防災グッズの比較 選び方
2016/10/05

地震や台風による飛来物・落下物、火山噴火による噴石・火山灰、パンデミック時の病原菌飛沫などから目を保護するゴーグルを考える。
メインのゴーグル
家や職場に備え、災害全般で使用するゴーグル。
選び方
- JIS規格以上の性能があること
- レンズが厚いもの
レンズの耐衝撃性は、レンズの厚みに比例する。
JIS T8147に合格した製品でも、レンズ厚にはかなりの幅(0.6mm~2.4mmなど)があるため、購入時には必ず確認したい項目だ。 - 無気孔のもの
- 曇りにくい加工がされているものがベター
JIS T8147は、工業の現場における保護めがねの「耐衝撃性」と「可視性」の最低限の規定とされている。
規格番号:JIS T8147
規格名称:保護めがね
災害時のゴーグルとしては、浮遊粉塵や病原菌飛沫から目を防護する為、無気孔であることが条件となる。
候補
以下のゴーグルは、100年の歴史を持つ日本のレンズメーカー「山本光学」によるゴーグルブランド「SWANS(スワンズ)」のものである。
レンズの厚み(2.4mm)は、「保護めがね」の中では最高クラスとなる。
価格:2,000円程度~
レンズ素材:PET-AF
レンズ厚さ:2.4mm
規格:JIS
重さ:92g
価格:4,500円程度~
レンズ素材:PET-AFα(くもり止めレンズ)
レンズ厚さ:2.4mm
規格:JIS
重さ:108g
現場活動隊員の意見を取り入れたハイスペックモデル(一般眼鏡併用可能)
価格:6,500円程度~
レンズ素材:PET-AFα(くもり止めレンズ)
レンズ厚さ:2.4mm
規格:-
重さ:163g
携行しやすいゴーグル
上記の「メインのゴーグル」を所持できないようなケースで携行するゴーグル。
2眼式のゴーグルは体積が少ないことから携行に向いている。
目や目の周囲に圧迫感があるため装着感はあまり良くない。
携行しない場合は、上記の1眼式ゴーグルを推奨する。
候補
子供用ゴーグルについて
子供用の災害向けゴーグル(気密性が高い保護めがね)は、市販されていないように思われる。
スイミングゴーグル(水中メガネ)であれば、小さな子供用も市販されている。
気密性が高いため防塵・防煙の効果は期待できるものの、強度には不安がある。
飛散防止のためにテープやフィルムで補強するという方法がある。
候補
補強方法
ビニールテープを、ガラスの表裏に張りつめる。

- ゴーグルのガラス表面で型をとる
- 型に沿ってフィルムを切る×2
- ゴーグルのガラス表裏にフィルムを貼る
くもり止め
関連記事
-
-
【ヘルメット】防災グッズの比較 選び方
地震による落下物、火山の噴石、強風による飛来物などに備える場合、飛来・落下物用の …
-
-
【防塵マスク】防災グッズの比較 選び方
防塵マスク(ぼうじんマスク)は、空気中に含まれる微粒子をろ過して吸気することがで …
-
-
【防煙マスク】防災グッズの比較 選び方
火災による死亡原因で一番多いのは、一酸化炭素中毒と言われている。 一酸化炭素は無 …
-
-
【手袋】防災グッズの比較 選び方
災害時に使う手袋としては、強固で高熱にも耐えうるもの望ましい。 ここでは、災害時 …
-
-
【エマージェンシーシート(サバイバルシート)】防災グッズの比較 選び方
PETやポリエステルのフィルムに、アルミを蒸着させた薄いシート。 体を覆うと、身 …
-
-
【防毒マスク(ガスマスク)】防災グッズの比較 選び方
防毒マスクは、有害ガスを含む空気を無害化して吸気することができるマスクである。 …
-
-
【靴】防災グッズの比較 選び方
災害時の靴には、ガラス片、瓦礫、釘などに耐えうるものや、重い物の落下に耐えうるも …
-
-
【靴中敷き(インソール) 】防災グッズの比較 選び方
ステンレスなどの強固な板が入った靴の中敷き。 釘や針金、ガラス破片などの鋭利な物 …
-
-
【防炎服】防災グッズの比較 選び方
火災が発生した場合は、防煙マスクによる有毒ガス対策と併せて、炎への対策も考えてお …
-
-
【サージカルマスク】防災グッズの比較 選び方
サージカルマスクは、もともとは「マスクの装着者から排出される粒子が飛散することを …
- PREV
- 【LEDランタン】防災グッズの比較 選び方
- NEXT
- 【靴】防災グッズの比較 選び方