備える.com

防災グッズ、防犯グッズの選び方や使い方を考えるサイト。

【家具の転倒防止】防災グッズの比較 選び方

      2015/09/17

家具の転倒防止

地震の揺れにより家具が転倒すると、家具の下敷きになるなどの直接的な事故だけでなく、転倒した家具が通路を塞ぐこともある。
また、家具に収納していた食器などが落下し、床にガラスが飛散するなどの事故も考えられる。
これらの対策として役に立つ器具を考えていく。

用途

  • 家具の転倒防止
  • 家具の扉の開放防止

家具の転倒防止

家具が転倒する要因としては、揺れの大きさは勿論のこと、揺れの周期、家具の重さ・構造、床の素材、収納バランスなど、あらゆる要素が関係する。
その為、1つの器具で完璧な対策を講じることは難しいと言われている。

このことから、器具の特性と建物の構造を考慮した上で、複数の器具を設置して幅広い対策をとることが望ましい。

吸着方式

柱や壁と家具を特殊な素材で吸着させ、家具を動きにくくする器具。

L字金具方式

柱や壁と家具をL字型の金具でネジ止めして、家具を動きにくくする器具。

  • 壁および家具の”梁が有る箇所”に設置する
  • 梁が無い面に設置すると、大きな揺れではネジが外れ、効果を失う。

ワイヤー方式

柱や壁と家具を、ワイヤーでネジ止めして、家具を動きにくくする器具。

  • 壁および家具の”梁が有る箇所”に設置する
  • 梁が無い面に設置すると、大きな揺れではネジが抜けてしまい、ワイヤーが外れ効果を失う。

つっぱり棒方式

天井と家具をつっぱり棒で圧迫固定し、家具を動きにくくする器具。

  • 設置面が大きいものを選ぶ
  • 天井および家具の”梁が有る箇所”に設置する
  • 梁が無い面に設置すると、大きな揺れでは板に穴が開いてしまい、棒が外れ効果を失う。

ストッパー方式

家具の前方下に棒状のストッパーを入れて、家具が前方に倒れにくくする器具。

粘着マット方式

家具の下に粘着性のあるマットを敷き、家具を動きにくくする器具。

開き戸・引き出しの開放防止

ストッパー方式

開き戸の扉や引き出しを固定し、開きにくくする器具。

まとめ

新耐震基準(昭和56年6月施行)では、大規模な地震(震度6強から震度7程度)に対しても、建物の倒壊等の被害を生じないことが目標とされている。
こういった背景から、個人が室内の地震対策を講じることにより、地震の揺れによる被害を最小限に抑えられる可能性がある。

参考資料
マンションの耐震性等についてのQ&Aについて」(国土交通省)

 - 建物

  関連記事

ガラス飛散防止シート
【ガラスの飛散防止】防災グッズの比較 選び方

地震による家屋の歪み・落下物、台風による飛来物などで家のガラスが割れると、落下し …

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>