【子供を連れて避難】防災グッズの比較 選び方
2015/09/15

災害時、小さな子供を連れて避難する際に役に立つものを考える。
避難袋に入れる物については、赤ちゃん用品(避難袋用)を参照。
もくじ
子供と避難するための方法
子供の人数・運動能力、保護者の体力、避難経路などを総合的に判断し、最適な避難方法を見つける必要がある。
子供を抱いて避難する場合
まだ歩けない子供を連れて避難する場合は、抱っこ紐がよいとされる。
保護者は、胸に抱っこ紐で子供を抱え、背中にリュックを背負う形となる。
落下物、飛来物があった場合、保護者が肘を地に付けて四つん這いの体勢になるだけで子供を防護することが出来る。
子供を担いで避難する場合
子供をバッグに入れて担ぐ方法。
抱っこ紐やおんぶ紐に比べ、速やかに避難を開始できる。
子供は、1歳半で身長85cm前後・体重12kg前後に成長するので、それらに耐えうるバッグを用意する必要がある。
子供の収め方
バッグの中に衣類等を敷き詰め、その上にバスタオルでくるんだ子供を収める。
通気を保つために、フタは閉じず、バッグの側面に孔を空けておいても良い。
周囲からの衝撃が心配であれば、ダンボールをバッグの側面や底に入れて補強しておく。
“折りたたみ自転車”を運ぶバッグ。
容量が大きいのに低価格なものが多い。
L(26型以下)
参考価格:2,800円程度~
大きさ:幅980×奥行360×高さ750mm
容量:264L
子供を引いて避難する場合
子供が複数いて、抱っこや担ぐのが無理な場合は、アウトドア用のカートも選択肢となる。
耐荷重が大きいため、子供と子供用品は容易に収まる。
座れば2人、立てば3人乗せることが出来る。
ベビーカ-に比べて重心が低くタイヤが大きい。
これにより横転のリスクが軽減するため、悪路でもそれなりの速度で引くことができる。
ベビーカーと同様に、周囲の邪魔になるという意見はでてくる。
とは言え、複数の子供が歩く(走る)よりも周囲への影響は小さいと考えられる。
折りたたみ式の4輪キャリーカート。
大きさ:約幅950× 奥行き530× 高さ600mm
タイヤ:直径17.5cm
収納サイズ:約幅300× 奥行き200× 高さ800mm
重さ:12.8kg
耐荷重:100kg
子供が歩いて避難する場合
非常時の混乱でも、子供と離れないための対策。
保護者が所持する物
子供の身につける物
非常時は、保護者が子供のケアをできなくなる可能性がある。
協力者がスムーズに子供のケアをできるように、必要最低限のものは子供の身に付けておきたい。
防護
小さな子供でも装着できるようなサイズの防護具を揃えるのは難しい。
しっかりと防護をするには、保護者が防護具を自作するか、既成のものに工夫を加えてフィットさせる。
- ヘルメット
- ゴーグル
- 防塵マスク
頭が小さくてフィットしないようであれば、まずニット帽を被り、その上からヘルメットを被るという方法もある。
顔とゴーグルの間に隙間が空いてしまうようであれば、幅広のホワイトテープで隙間を塞ぐという方法もある。
顔とマスクの間に隙間が空いてしまうようであれば、幅広のホワイトテープで隙間を塞ぐという方法もある。
名札
名前や血液型などが分かる名札を、よく目につくところに付けておく。
老若男女、弱視の人にも読んでもらえるように、標準語・標準的な字体で太く大きく記載する。
さらに、外国語のものも用意しておけば、外国人の救助隊・医師からの援助をスムーズに受けられる可能性がある。
名札にすべての情報が書ききれない場合は、以下のように記載するという方法もある。
<記載例>
名前、性別、生年月日、血液型・・・
詳細情報がポーチに入っています。よろしくお願い致します。
Please look at the inside of the pouch.
ポーチやポケットに入れておく物
迷子時の身元照会や医師が治療に役立つ情報を、子供の身につけておく。
老若男女、弱視の人にも読んでもらえるように、標準語・標準的な字体で太く大きく記載する。
さらに、外国語のものも用意しておけば、外国人の救助隊・医師からの援助をスムーズに受けられる可能性がある。
子供の情報
以下の情報を、紙に油性ペンで記載し、ビニール袋に入れて防水状態にしておく。
- 協力者へのメッセージ
- 住所(フリガナ)
- 氏名(フリガナ)
- 性別
- 生年月日
- 緊急連絡先
- 服用薬
- アレルギー反応
- 血液型
- 現病歴(フリガナ)
- 既往歴(フリガナ)
- 手術歴(フリガナ)
- 臓器提供の意思表示
保護者、近親者、かかりつけの医師など。
家族の写真・情報
子供が迷子になった際に、子供を保護した人物に家族を発見してもらえるような情報。
家族が写った写真の裏面に家族の特徴を記載し、ビニール袋に入れて防水状態にしておく。
- 続柄・関係
- 氏名(フリガナ)
- 住所(フリガナ)
- 電話番号
- 職場の名称(フリガナ)
- 職場の住所(フリガナ)
- 職場の電話番号
- 訪れそうな場所(フリガナ)
- 性別
- 年齢
- 身長
- 体格
- 体の特徴
- 身に付けている物の特徴
- 血液型
- 現病歴(フリガナ)
- 既往歴(フリガナ)
- 手術歴(フリガナ)
髪、肌、目の色、歯、ヒゲ、爪、ほくろ、傷など。
眼鏡、ネックレス、ブレスレット、指輪、アンクレットなど。
健康保険証のコピー
母子手帳のコピー
ワールドメディカルカード
医師が適切な処置をするための情報が記載されたカード。
参考ページ
World Medical Card
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