【水の備蓄量】備蓄・保存食の比較 選び方
2015/09/29

水はどのくらいの量を備蓄すればよいのか。
過去の事例をもとに、総合的に考えていきたい。
備蓄量
1日に必要な水の量
人間が1日に必要な水分量は、年齢や体重によって異なる。
成人は「体重1kgあたり50ml以上」、小さな子供では「体重1kgあたり100ml以上」と言われている。
<1日に必要な水分量(成人)>
体重40kgの人・・・40(kg)×50(ml)= 2(L)以上
体重50kgの人・・・50(kg)×50(ml)=2.5(L)以上
体重60kgの人・・・60(kg)×50(ml)= 3(L)以上
体重70kgの人・・・70(kg)×50(ml)=3.5(L)以上
体重80kgの人・・・80(kg)×50(ml)= 4(L)以上
備蓄で乗り切る期間
過去の事例によれば、災害によって引き起こされた断水は、復旧までにかなりの時間を要している。
阪神・淡路大震災では、兵庫県で水道の仮復旧まで42日、全戸通水には91日を要した。
出典
「阪神・淡路大震災の復旧・復興の状況について」(兵庫県ホームページ)
これに倣うと、42日分の水を備蓄することが1つの目安になるのではかなろうか。
備蓄量
上記の「1日に必要な水の量」と「備蓄で乗り切る期間」から求められる備蓄量は以下の通りとなる。
<備蓄量目安(成人)>
体重40kgの人・・・ 2(L)以上×42(日)= 84(L)以上
体重50kgの人・・・2.5(L)以上×42(日)=105(L)以上
体重60kgの人・・・ 3(L)以上×42(日)=126(L)以上
体重70kgの人・・・3.5(L)以上×42(日)=147(L)以上
体重80kgの人・・・ 4(L)以上×42(日)=168(L)以上
選び方
- ミルクを作る水は軟水がベター
- 長期保存ができるものがベター
ミルク作りには硬度100mg/l以下が良いとされている。
10年間保存できるものが最長保存か。
候補
備蓄用
採水地:山梨県
保存期限:10年
容量:2L×6本
価格:約3,200円~
採水地:島根県
保存期限:7年
容量:2L×6本
価格:約2,000円~
採水地:鹿児島県
保存期限:5年
容量:2L×6本
価格:約1,300円~
避難袋用
採水地:山梨県
保存期限:10年
容量:500ml×24本
価格:約5,800円~
採水地:島根県
保存期限:7年
容量:500ml×24本
価格:約2,600円~
採水地:鹿児島県
保存期限:5年
容量:500ml×24本
価格:約2,300円~
まとめ
前述の計算によると、60kgの成人では126(L)の水の備蓄が望ましいことになる。
これは、2Lのペットボトルで61本であり、段ボールにして11箱という膨大な量である。
しかし、水が、生命活動に直結し且つ代用がきかないものであるならば、このくらいの備蓄は当たり前なのかもしれない。
関連記事
-
-
【果物】備蓄・保存食の比較 選び方
果物の保存食にはどのようなものがあるのか。 保存期限だけでなく、安全性が考慮され …
-
-
【屋外・野外で加熱器具】防災グッズの比較 選び方
災害によって屋外に避難したときに、食品を加熱調理するための器具を考える。 もくじ …
-
-
【麺類】備蓄・保存食の比較 選び方
麺類の保存食にはどのようなものがあるのか。 保存期限だけでなく、調理方法や必要な …
-
-
【シリアル】備蓄・保存食の比較 選び方
シリアルの保存食にはどのようなものがあるのか。 保存期限だけでなく、美味しさ、栄 …
-
-
【肉・卵】備蓄・保存食の比較 選び方
肉の保存食にはどのようなものがあるのか。 保存期限だけでなく、安全性が考慮された …
-
-
【アルファ米】備蓄・保存食の比較 選び方
アルファ米(アルファ化米)とは、調理済みの米を乾燥処理した食品である。 お湯また …
-
-
【お菓子】備蓄・保存食の比較 選び方
菓子は、非常時の食欲がわかないときに食事の代わりにしたり、ストレスの緩和という効 …
-
-
【宅配水(ウォーターサーバー)】防災グッズの比較 選び方
震災によって原発事故が起きた頃、各地で水の汚染が報道された。 人々はミネラルウォ …
-
-
【発熱剤】防災グッズの比較 選び方
災害によってライフライン停止したり、あるいは屋外に避難した場合は、容易に加熱調理 …
-
-
【屋外・野外の調理器具】防災グッズの比較 選び方
災害によって屋外に避難したときに、食品を加熱調理するための器具を考える。 もくじ …
- PREV
- 【防煙マスク】防災グッズの比較 選び方
- NEXT
- 【浄水器(避難袋用)】防災グッズの比較 選び方