【サージカルマスク】防災グッズの比較 選び方
2015/09/29

サージカルマスクは、もともとは「マスクの装着者から排出される粒子が飛散することを防ぐ」ためのものであった。
しかし、その優れたろ過性能を活かし、花粉や塵の吸引を防止する目的でも使用されることも多い。
ここでは、防災におけるサージカルマスクの可能性を考えていきたい。
用途
- 病気になったときに使用する
- 空気中に、吸引してもリスクが少ない微粒子が含まれているときに使用する
微粒子の大きさ
人体に影響を及ぼす粒子には以下のようなものがある。
- 火山灰・・・火山から噴出されたもののうち2mm以下のもの
- スギ花粉・・・約30μm
- PM2.5・・・2.5μm以下のもの
- 細菌・・・約1μm
- 結核菌・・・約0.3μm
- SARSコロナウイルス・・・約0.12μm
- インフルエンザウイルス・・・約0.1μm
※μm・・・1mm/1000
マスクの性能をあらわす指数
以下の指数は、サージカルマスクのフィルタの性能を表すためによく使われる。
数値が高いほど高性能ということになる。
- BFE・・・細菌ろ過効率。細菌を含む3μmの粒子が除去された割合
- VFE・・・ウイルスろ過効率。0.1um~5umのウイルスが除去された割合
- PFE・・・微粒子ろ過効率。0.1μmの粒子(ポリエチレン)が除去された割合
選び方
- BFE、VFE、PFEのすべてが高い水準のマスク
- 顔にフィットするサイズ・構造のもの
- 個別包装されているものがベター
マスクの使い分け
マスクには様々なものがある。
状況に応じて使い分けたい。
- 防じんマスク
- 防煙マスク
- 防毒マスク
- サージカルマスク(当ページ)
微粒子を含む空気をろ過して吸気することができるマスク。
火山噴火、PM2.5、パンデミック、地震などで使用する。
火災時に発生する有毒ガスを無害化して吸気することができる防毒マスクの一種。
防煙マスク(当ページ)
火災時に発生する有毒ガスを無害化して吸気することができる防毒マスクの一種。
有害ガスを含む空気を無害化して吸気することができるマスク。
火山ガス発生時、化学事故発生時などで使用する。
マスクの装着者からウイルス等の飛散を低減するためのマスク。
吸気の際、空気中の微粒子のろ過も期待できる。
病気のときや、リスクが少ない塵などが浮遊する環境で使用する。
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