【手回し充電ラジオライト】防災グッズの比較 選び方
2016/04/21

手回し充電ができる多機能ラジオ・多機能ライトにはどのようなものがあるのか。
機能を一体化することにより、どんなメリットが生まれてくるのか。
単体の製品と性能を比較した上で、その可能性を探っていきたい。
もくじ
手回し充電ラジオライト
選び方
- ライト機能
- ラジオ機能
- 手回し充電機能
できるだけ明るく、長時間点灯するものが良い。
しかし、手回し充電ラジオライトでは、ライトの性能についての詳細は公開されていない。
「明るさ」を知りたい場合は、メーカーに問い合わせるか、電気容量・点灯時間・LEDの種類(価格)から推測することになるだろう。
尚、避難時に使用するなら、「懐中電灯の選び方」の要件を満たしていることが理想と考える。
FM放送、AM放送が聞けることが必須条件。
手回しによって、ライト・ラジオの電源に充電できることが必須条件。
さらに、「充電式単3乾電池」や「携帯電話などの外部機器」に充電できるものがベター。
候補
SONY(ソニー)
価格:7,500円程度~
大きさ:幅154 x 高さ170 × 奥行67mm
重さ:385g(電池含む)
ライト
・明るさ:不明。点灯時間からの推測で15ルーメン程度か。
・点灯時間:約50時間(アルカリ電池使用時)
ラジオ
・バンド:FM/AM
・使用時間
FM:約80時間(アルカリ電池使用時・スピーカー使用時)
AM:約100時間(アルカリ電池使用時・スピーカー使用時)
充電方式:手回し、太陽光
充電性能(1分間に120回転)
・ライト:15分
・ラジオ:50~75分
電源:内臓電池、単3電池 x 2
防水・防滴:防滴
メーカーページ
SONY ICF-B88
Panasonic(パナソニック)
価格:3,000円程度~
大きさ:14cm × 5.44cm × 5.2cm
重さ:254g(乾電池不使用時)
ライト
・明るさ:不明。点灯時間からの推測で15ルーメン程度か。
・点灯時間:約100時間(アルカリ電池使用時)
ラジオ
・バンド:FM/AM
・使用時間
FM受信時:約24時間(アルカリ電池使用時・スピーカー使用時)
AM受信時:約24時間(アルカリ電池使用時・スピーカー使用時)
充電方式:手回し
充電性能(1分間に120回転)
・ライト:3時間
・ラジオ:14分
電源:内臓電池、単4電池 x 3
防水・防滴:無し
その他
・サイレン:約20分
メーカーページ
Panasonic RF-TJ10
SEIKO(セイコー)
価格:7,000円程度~
大きさ:幅154 x 高さ170 × 奥行67mm
重さ:590g(乾電池不使用時)
ライト
・明るさ:不明。点灯時間からの推測で15ルーメン程度か。
・点灯時間:60時間(乾電池使用時)
ラジオ
・バンド:FM/AM
・使用時間:35時間(乾電池使用時・スピーカー使用時)
充電方式:手回し
電源:内臓電池、単3電池 x 3
防水・防滴:生活防水
その他
・目ざまし時計機能
・非常用ブザー
メーカーページ
SEIKO KR885N
CITIZEN(シチズン)
価格:4,500円程度~
大きさ:幅151×高さ195×奥行62mm
重さ:約700g
ライト
・明るさ:不明
・点灯時間:不明
ラジオ
・バンド:FM/AM
・使用時間(スピーカー使用時)
FM受信時:不明
AM受信時:不明
充電方式:手回し
電源:内臓電池、単3電池 x 4
※ライト・ラジオで電池3個、時計で電池1個
防水・防滴:無し
その他
・目ざまし時計機能
・非常用ブザー
メーカーページ
CITIZEN ディフェリア
単体の製品
手回し充電ラジオライトの機能を、個別に揃えるとどのようになるのか。
当サイトで紹介している製品から、「懐中電灯」「ラジオ」「充電器」を組み合わせてみた。
候補
価格合計:6,900円程度~
重さ合計:334g程度
価格:2,500円程度~
大きさ:156.7mm x 28.5mm
重さ:約138g(電池含む)
明るさ/点灯時間:
約150ルーメン/約8時間
フォーカス調整:不可
電源:単3アルカリ電池 x 2本
防水・防滴:1m防水
機能:2m落下耐衝撃
価格:1,200円程度~
大きさ:幅68×高さ120×厚さ26mm
重さ:96g(電池含まず)
※電池は2個で60g程度。
電源:単3電池 x 2
バンド:FM/AM
使用時間:
スピーカー使用時
FM:約85時間
AM:約80時間
イヤホン使用時
FM:約240時間
AM:約335時間

最小構成として単3形充電池2本。
価格:500円程度~
価格:2,700円程度~
大きさ:幅121.5×奥行73×高49.5mm
重さ:約166g
まとめ
「手回し充電ラジオライト」と「単体の製品」を比較した場合、個々の機能の性能は「単体の製品」が上回るように思われる。
とくに、ライトの明るさにおいては、推測値ではあるものの相当な差があることが伺えた。
しかし、災害時という特殊な環境下では、カタログ値には現れない部分が大きな作用を及ぼすことがある。
例えば「手回し充電ラジオライト」の特徴である”機能の一体化”により、以下のような運用の違いが生じる。
- 機能を一体化すると、管理が容易になる
- 機能を一体化すると、操作が容易になる
- 操作が容易になると、機器を扱える人が多くなる
- 機器を扱える人が多くなると、集団の生存能力が高くなる
「手回し充電ラジオライト」は、機器の個数は1つである。
「単体の製品」では「(1)懐中電灯(2)ラジオ(3)充電池(4)充電器」の4つの機器を管理する必要がある。
「手回し充電ラジオライト」を使用するには、「(1)充電→(2)実行」の2工程だけである。
「単体の製品」を組み合わせて使用するには、4つの機器を識別し操作を覚え、「(1)機器から充電池を取り出す→(2)充電器に充電池をセット→(3)充電→(4)充電器から充電池を取り出す→(5)機器に充電池をセット→(6)実行」といった6つの工程が必要となる。
「手回し充電ラジオライト」を使用するには、1つの機器で2つの工程を覚えるだけで良い。
「単体の製品」を組み合わせて使用するには、4つの機器で6つの工程を覚える必要がある。
事態が困窮を極めると、協力関係・敵対関係が渦巻く可能性がある。
機器を扱える人が多い集団は、生存のための選択肢が多いことになる。
これらにメリットを見いだせる状況では、「手回し充電ラジオライト」の可能性が高まるのではなかろうか。
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