ローリングストック法の限界値(ローテーション備蓄)
2015/05/21

備蓄をしていると、物品が期限切れになってしてしまうことがある。
しかし、ローリングストック法を実践すれば期限切れの心配はなくなる。
なぜなら「消費しながら備蓄される」からだ。
ローリングストック法は、以下のように実施する。
(1)物品を多めに購入
↓
(2)期限切れが近いものを消費し、残りは備蓄する
↓
(3)消費した分だけ追加で購入
※「備蓄が消費される日」よりも消費期限が後のものを購入する。
以後、(2)(3)の繰り返し。
ローリングストック法で重要なのは「購入量」である。
ここさえしっかりしていれば、期限切れはおきない。
このページでは、ローリングストック法ではどのくらい購入すればいいかを検討していきたい。
もくじ
ローリングストック法のメリット
- 普段使いのものを備蓄できる
- 無駄がでない
一般的な備蓄は缶詰やカンパンなどのいわゆる「保存食」が中心になるが、ローリングストック法なら「普段使いのもの」を備蓄することができる。
一般的な備蓄ではどうしても期限切れをおこしてしまうものだが、ローリングストック法なら期限切れがおきないようにコントロールすることができる。
最大備蓄量
ローリングストック法は、最大で「消費期限内に消費できる量」を備蓄することができる。
例えば、10年保存できる水なら、10年間で消費する水を備蓄することができる。
数式は以下のとおり。
日単位で計算
1日の消費量 × 保存可能日数 = 最大備蓄量
月単位で計算
1か月の消費量 × 保存可能月数 = 最大備蓄量
10年間保存できる水を1日に3L消費する場合の例
3(L) × 365(日) × 10(年) = 10950(L)を備蓄することができる。
物品ごとの最大備蓄量
物品ごとに、ローリングストック法を実施したときの1人分の最大備蓄量を算出する。
購入量の目安になれば幸いだ。
食品
水
想定消費量:90L/月(1日に3Lとして算出)
保存期限:10年(参考値)
最大備蓄量:10950L(=2L×5475本)
米
想定消費量:4.5kg/月(1日に150g(約1合)として算出)
保存期限:1年(参考値)
最大備蓄量:54kg(=10kg×5.4袋)
麺類
想定消費量:600g/月(100gを月6食として算出)
保存期限:1年(参考値)
最大備蓄量:7.2kg
推定消費量:300g/月(100gを月3食として算出)
保存期限:1年(参考値)
最大備蓄量:3.6kg
シリアル
想定消費量:1kg/月(100gを月10食として算出)
保存期限:6ヶ月(参考値)
最大備蓄量:6kg(=500g × 12袋)
缶詰
想定消費量:3缶/月
保存期限:3年(参考値)
最大備蓄量:108缶
消耗品
トイレットペーパー
想定消費量:4ロール/月
保存期限:5年(仮定)
最大備蓄量:240ロール(=12ロール入り袋 × 20袋)
LOHACOで売られているアスクルのトイレットペーパーは、グレードによって価格が異なる。
例えば「リサイクル100」という製品は、国内メーカー製造ながら、古紙パルプ100%のため1巻の量が多いのに単価が安く、箱買いや箱のまとめ買いでさらに安くなる。
ネット申込の際は、シングル・ダブル巻、1巻の量(m)などを確認してから購入したい。
ティッシュペーパー
想定消費量:2箱/月
保存期限:5年(仮定)
最大備蓄量:120箱(=5箱入り袋 × 24袋)
LOHACOで売られているアスクルのティッシュペーパー。
国内メーカー製造ながら、1箱の量が多いのに単価が安く、箱買いや箱のまとめ買いでさらに安くなる。
ネット申込の際は、1箱の量(組)などを確認してから購入したい。
歯磨き粉
想定消費量:1本/月
保存期限:3年(参考値)
最大備蓄量:36本
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